Neetel Inside 文芸新都
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夢の中で
②イヴのミクロ世界

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おはよう傍観者

私の親、つまり上次元の人たちが世界を作ったとてもマクロな話、、

でもこの終末世界では私の内面
世界の最小単位かもしれない
質量以下、思考や心の視点
ミクロな話

イブ「つまり私の視点が世界です」

さて、冷凍庫から目覚めた私はまずこの廃れた家から出るだろう

家の中を見渡す
デジタル時計はまだ動いていて
玄関のドアノブは錆びてない

水は…出ないかぁ

さぁドアを開けてみる
ガチャりっ

光が下駄箱をなぞり、私の肩に差す

ここは二階建てのアパート
階段は錆びている
危ないからゆっくり降りないとね

さてコンビニでも行ってみよう

イヴ「♫」

いまさら死は怖くない
地球最後の日に受け入れたから

でもせっかくの楽しそうな世界、
すこし冒険をしてみたい

私は街を歩く

意外にも1000年って長くはないのかもしれない
植物が生い茂ってるわけでもない
街が形を忘れてるわけでもない

さて、私はお腹が空いた

イヴ「ここがコンビニ」
1,000年だろうと私にとっては昨日、
でもコンビニの窓ガラスは割れていた

イヴ「ガラスは劣化するのかしら?」

さて中に入りましょう

自動ドアの劣化したガラスは簡単に割れてしまいそうだったから
足元の小石を投げて割ろうとした

コツンとなって石は跳ねた

意外と風景は頑丈にできているようだ

仕方なく自動ドアを割って入るのは諦めて割れた雑誌コーナー横から入る

イヴ「うまく言えないけれど、ホントは入り口から入りたいんだけどね」

コンビニの中は私が知ってる姿のままだった、壁と床の間で掃除をしている穴、清掃システムはまだ動いているみたい

そーいえば国が4000年は動く電気供給施設を作ったんだっけ、やるじゃん

私は期限切れの保存食をカバンに入れてレジカウンターに料金を置く

カウンター横にあるライター、
気になって手に取ってみます

カチャカチャ

火がついた、
私の知ってるライターの火より
少しだけオイルの香りが強い

私はコンビニを後にしました

       

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