Neetel Inside 文芸新都
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 この後も2件くらい面接で落ちたあと、家から一番近いコンビニで募集している広告を見つけた。
時間も9時から13時と、ちょうど良い。
コンビニは作業が多そうで、大変そうだけど、勤めていた飲食店がなくなってから1ヶ月以上、新しい職探しを始めだしてからは2ヶ月が経っており、うつ病の再発が心配だった。
店がなくなるという話を聞いて以来、不安が募っていた。
とにかく仕事を持っていたいと思い、ここに応募してみることにした。

店に連絡がつき、面接の約束も取り付けることができた。
店長は初老の優しそうな男性だった。
志望動機や経歴などの面談の後、「今、何か病気してたりしますか?」と訊かれた。
「いいえ」 “今”と言っていたから、うつ病の事はわざわざ言わなくていいだろう・・・言わずにおこう…
そう思って、首を横に振った。
新しい環境の中での再発は多いらしいから、本当はまだ心配なんだけど・・・
もういい加減、仕事が決まりたかった。

       

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Neetsha