閉鎖病棟内での私の発想が奇妙だった。幻覚というか・・・・・・・・。
知り合いが乗ってくる飛行機が墜落してしまうーーとか、世界恐慌が起きて銀行周辺がパニックになるとかーー・・・
実在の人物や街の風景を絡めながら妄想というか、予知みたいなフシギな精神感覚・・・・短時間のうちに浮かんでは消え、を繰り返した。
悪い未来に意識を支配されている間は怖くて仕方ない。迫り来る焦燥感に、ただただじっと耐え続けるだけだった。

 転じて、妙に楽しくなってくる時もある。
「うんこ出たらおしえてね」看護師にそう言われていたので、排便があるとすぐにに言いに行った。
「うんこ出たよー」     「うんこ出たよーうんこ出たよー」「うんこ出たよー」   
    「うんこ出たよー」   「うんこ出たよー」     「うんこ出たうんこ出た」             「うんこ出たよー」   
         「うんこ出たよー」 ・・・・・・・・
看護師だけでなく、廊下や部屋中にいる人、会う人皆に言って回った。“うんこ”って言うのが楽しくて仕方がない。
はい。はい。看護師が言うたび笑いながら返事をした。患者のみなさんも笑う。皆が楽しそうでますます楽しくなってくる。よくウケるので何度も言う。
「うんこ出たよー!」