Neetel Inside 文芸新都
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 胸騒ぎがして実家に安否確認のため、電話をしてしまう。「お母さんは無事?誰々は?無事?」
 姉:「うん・・元気だよ」
 私:「声を聞かせて・・・」などと言う。
実家の家族だけならまだしも、知人にまで電話をかけていた。胸のザワザワが収まらず、どうしてもかけてしまう。
ところがこの時は、コールの間に何故かけているのかを忘れてしまって、「多治見です。あの・・・え〜っとー・・・・・・・」と、言葉が続かない。
当然切られる。またしばらくしてかける。自分でも、もう何なのかわからなくなっているのだが、どうにも胸がザワついてかけずにいられない。
おそらく、彼女の仕事中でも・・・。なんか、キレられたような覚えがある。

閉鎖病棟を出た日からどこにも通院せず、薬も飲んでいなかった。

       

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Neetsha