Neetel Inside 文芸新都
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脳内麻薬が氾濫したら・・・
病院から病院へ

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 現実に戻るが、“出ちゃった”1週間前に父親が事故で死んだ。
実家暮らしの姉が警察行かなきゃ、病院行かなきゃ、銀行行かなきゃ、行政書士が・・・って事後の対応で毎日忙しそう。
この「病院行かなきゃ」が強く刷り込まれたのか“出ちゃった”1週間後に自分が行かなくちゃいけないように思い込んで、事故直後に父が運び込まれた病院へ朝早く向かった。
   ーーーーーーなぜだか旦那、息子がついて来る・・・・・
 私は下敷きを持って行った。コレ、病院の人に見せなきゃ…そう思い込んで知らせなきゃいけない(と狂った私が思ってた)ことを無地の下敷きに鉛筆でビッシリ書いていた。こんなもの見せようとしていたってことは・・・この日、この時もかなり正気じゃなかったんだ・・・と、今なら解る。
病院に着いた時は下敷きの存在は頭になかった。

       

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Neetsha