精神医学の啓蒙書によると、精神分裂病(統合失調症)の発症は10代後半が多いという。症状が顕著になりだしてから、家族もやっと気付くということが大半らしい。
父は結婚前から母の精神状態に気付いていて、それでありながら結婚したらしく、母がそんな風になってしまうであろう経緯なり、出来事なりに心当たりがありそうな様子にも見えた。
 どうすればいいんだろう?と言うと、「そっとしておいてやってくれ」と言っていた。
父がいてくれたから安心だった。
 そんなふうに見守っていてくれる父はもういないのだから、お母さんを精神病院に連れて行った方がいいのでは?と、上の姉からの提案であった。