Neetel Inside 文芸新都
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 交通整理や警備員の誘導が自分だけを守るために、一般人に紛れて保護してくれていると思い込んだ。
私にとっては、自分を消そうとしてくる集団と、守ろうとしてくれる集団とが存在している世界が現実だった。
ちょっとした知り合いなどはバッタリ遭うと、どちら側だろう…と、思案する。
仲良くしてくれている人たちにも被害が及ぶかも…と思い込んで、幻覚妄想が激しい時の狂った私は、守ってくれる集団に見せれば保護が受けられるパスを作ったりしていた。(これは幸い誰にも渡すことなくおかしさに気付く事ができた)
度々正気に戻るのがそもそものわたしの幻覚症状だったが、大抵その都度、その内容の幻覚は完結していた。
だが、この狙われ・守られの幻覚妄想は消えてもまた現れ、現れてはまた消えを何日にも及んで繰り返していた。
シリーズ物だ。

       

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Neetsha