Neetel Inside 文芸新都
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脳内麻薬が氾濫したら・・・
病的な疲労

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 勤務初日となったのは、働こうと思いったってから更にひと月後くらいだった。
仕事をするという気の張った状態っだったので、気分の変化にも神経が向かわなかったし、それなりに動くこともできた。
 初日は指導の方と一緒に配る場所を数カ所めぐり、配り方の要領や、帰ってからの報告書の記入の仕方を教わるなどで、2時間足らずで終わった。
出勤2日目。この日は3〜4時間ぐらいの勤務だった。
ティッシュを配るだけなので頭を使うこともなく、難しくもないのだが、とてつもなく疲れた。

 その日は疲れ過ぎが原因のような不眠状態で朝を迎えてしまった。
眠れてないし、昨日の疲れも全然とれてない。
今日も仕事があるのに・・・。
 それは、今まで感じたことのない異様な疲労感ーーー。
少し出かけてみることすら、ままならなさそうな疲れ具合・・・
これでは仕事は続けられない・・・・・・
そう感じて、この日のうちに辞めるという旨の電話連絡をした。
 疲れぐらいで…って思われるかもしれないけど、しょうがない・・・
正直に「とてつもなく異様に疲れて今日も出れそうにありません」と電話越しに伝えた。

     

 中途半端に飲んだ抗うつ剤が、中途半端に効いて切れたのだろうかー・・・。
とにかく、この時の疲れっぷりが病的にひどかったので、やっぱり私はまだ病気なんだろうなぁ…と、思った。

 その数日後もお茶に誘われて出かけて行ってみても、私はただ黙って座っているだけだった。
   ーーーーーなんとな〜く気分が浮かない・・・。
無表情で座っていたと思う。話しかけられれば返事くらいはするが・・・
「楽しくない・・・しんどいー・・・・、ウチで一人でいると死にそう」なんて言っていた。

 みんなが、 多治見さんは今はそういう状態なんだ…と理解してくれているようで、こういう気心の知れた友達とは、誘われればお茶ぐらいには行けた。
楽しくはないが、どこに行こうが、何をしようがどうせ楽しくない。
黙ったままブスっと座っているだけの私を気にせず、みんなはいつも通り楽しそうに談笑してくれていた。
家に一人でいると、ホントに死にそうだった。

     

 日常生活や家事などもなんとかこなしつつ、疲れるなー・・・なんだかつまんないな〜…
みたいな気分が少しずつ大きくなりながら、月日が流れて行った。

       

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