Neetel Inside 文芸新都
表紙

脳内麻薬が氾濫したら・・・
拒食

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 そんな症状が出なくなった頃、食欲が極端に落ちた。
家事は必要最低限の事は頑張ればできる感じだった。
かなり頑張ればだが・・・・・。
ホントはず〜〜〜っと寝ていたいのだが…夕飯は作らなくちゃいけないから、かなり頑張った。
疲れるというか、眠いというか・・・・、とにかく、理想はずっと寝ていたい。

でも、食後の薬を飲まなくちゃいけないから、昼食時には一旦起きる。起き上がるのがものすごくしんどくてキツかった。
お腹も一切空いていないが、薬を飲むために何か食べなくちゃいけない。
食欲が全くなく、カロリーメイト一本も苦しくて、半分を残していた。
カロリーメイト一本は二食分だ。
それでもこの頃の私には多すぎた。

     

 朝はホント苦しくて、ひと口が限度だった。
こんなの食べていないに等しいから、昼はなるべくたくさん食べたい。
無理がきけば、3口いけた。どうしても苦しいと、2口でギブアップ。
夜も2、3口が精一杯だった。
基本寝ていて、薬を飲むために無理して食事時に起き、薬を飲んではまた寝て・・・、夕食の支度、夕飯、片付けを済ませたら、お風呂に入って本格的に就寝・・・という毎日だ。
一日の食事の総摂取量は5〜6口で、睡眠時間は20時間位だったと思う。

     

 「お前はコアラか」と、旦那にツッコまれる程ほとんど動かず、連日20時間睡眠だったせいか、ここまで食べられなかったにもかかわらず、体重減少は数キロ程度だった。
排便も一ヶ月ぶりのように感じたある日、実際には何日おきに出るのかが気になって、カレンダーに記録して調べてみたことがあった。
次の排便は50日後だった。
50日ぶりの ごく少量のうんこは、ほぼ白に近いうす〜い黄土色で、乾きかけの紙粘土みたいな質感(触ってないけど)の、ぱそっとした感じで水に浮いていた。
ちょうど50日?!っていうのにも驚いたがーーー

そんな頃だっただろうか・・・
自分がこの世に存在していることに違和感を覚えだしたのは・・・

       

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