Neetel Inside 文芸新都
表紙

脳内麻薬が氾濫したら・・・
ど鬱

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 生きてる感がないというか…ここにいながら、別の世界に漂っているかのような・・・
自分だけが膜みたいな物の中にいるような・・・

自分がクロマキーで編集されてこの世界にはめこまれているってカンジ?
違和感ありまくりの…あの輪郭がザラザラしたヤツ・・・・・・・・。
そう、魂の輪郭線がザラつく・・・生きていることが違和感でしかないのだった。

     

 通院を続けるのも億劫に思えた。
いつまで通院しなくちゃいけないんだろう…どんだけ通い続けても良くならないじゃん・・・
・・・って、ある日首を吊った。本格的に準備してではなく、衝動だった。
つま先がついた。
  ーーー私は一体、何をやっているのだろう・・・ーーー
この日は診察予定日、とりあえず病院に行こう・・・。

毎日、毎時間、毎分毎秒、意識があることに耐えなければいけないのがとてつもなく苦痛で、一秒一秒を過ごしていられなかった。
毎瞬がツラい。
生きていられなかった。あの時はもう、どうしようも・・・どうしても・・・・
・・・・・試しにでも吊ってみないと、どうにも気が済まなかった。

どうせ死んでたかもしれないし、どんな薬が出てきても飲もう…抗うつ剤でも・・・
そう思いながら病院へ向かった。

     

 「テレビ見れますか?」の問診・・・この意味が分かった気がした。
見れていない。見れない・・・つまらなすぎて…見ちゃいられない。そんな状態だった。
この世のすべての物事が人ごとのようだ。したい事もない、欲しい物もない、何にも関心が持てない。

わざわざつまらないと思う事すらなくなってきた。
この世のすべてに興味がない・・・・・
消えたい・・・この時空に居続けられない・・・
テレビつけっぱなしで時間を潰すということも、もうできなくなってしまった。

あぁー…一ヵ月生きれた・・・

今月は生きてたけど、来月はどうかな…

今回セーフだったけど、次回の診察日まで生きていられるだろうか・・・。

この頃、月一回で精神通院していたが、そんな風に思いながら毎日過ごしていた。
 そんな中、やっぱりまた抗うつ剤を処方されだした。
前回、14日分を処方されて飲んでからは、半年が経っていた。

       

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