目が覚めたらショッカーになっていた件
まとめて読む
「――悪の組織、ショッカーは存在する」
このような話を飲み屋で披露されたとして、貴方ならどのような反応を示すだろうか?
笑いの一つも取れたらラッキー、でなければ「コイツヤベー奴だわ」と敬遠されるのが関の山だろう。
だがよく見てほしい。うんうんと頷いてくれる年配のおっさん、くたびれた表情のパート風の主婦、ニヤリと笑みを浮かべる飲み屋のマスター――彼等は知っている。
「ショッカーは存在する」
俺がかつて所属し、仮面の糞野郎共と戦い、組織と戦火を拡大させ――
――これは俺がショッカーに所属し、組織を辞めるまでの物語である。