「え?」
行為が終わった。清々しい気分を感じながら、うーんと伸びをした。……気付いたら胸に包丁が刺さっていた。
「な、なんだ、これ」
「ヴァレンチノが悪いんだから……せっかく、今日は帰ったら晩御飯を作ってあげようと思ったのに……なのにヴァレンチノは……だから……とうぜんなんだよ……」
俺の前に立つ風流。その右手は血に染まっていて、間抜けにも誰の血なのかと考えてしまい、あぁ、俺の血なんだと。そう悟った時、俺は死んだ。
BAD END
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