パーン
「ギャアアアアアアア」
「うわあああああ」
広がるグラウンドはほとばしる肉片と肉片スプラッシュする血飛沫と血飛沫黄色い悲鳴飛び交うトラックまさに戦場と化しているゴッホちゃんの手には黒光りするべレッタM92FSが握られていた。
「ご、ゴッホちゃん! なにしてるの!」
「BL太郎君は勝ちたくないのッ!?」
「そ、そりゃ、勝ちたいけど……だからって……」
ゴッホちゃんの凄みにたじたじなBL太郎君はブルマを握り締めながら阿鼻叫喚としているグラウンドを見つめ続けるそうして長くもあり短くもある時間が過ぎ去った頃に慌てた様子の警察官が走ってきたと思えばゴッホちゃんの目の前で立ち止まった。
「君ッ! すぐに手に持った凶器をこちらに明け渡しなさい!」
「わかった」
「……クソッ、どうしてこんなことを!」
仕事熱心で職場でもある程度の地位に立っていて家では美人の奥さんが待っている警察官がゴッホちゃんを問いただすガクガクと揺さぶられたゴッホちゃんはBL太郎君を指しながら口を開いた。
「そこで立ってるホモで女装癖を持っていて18歳未満なのにエロゲーをやってる子に“撃てさもなくば犯す”って脅されたんです」
「ちょ、ちょっと待ってよゴッホちゃん! 確かに僕はホモで女装癖を持っていて18歳未満なのにエロゲーをやってるけどそんなことを言った覚えはないよ!」
普通にBL太郎君は連れて行かれました。
「ふー、今日は楽しかったね、ゴッホちゃん!」
「白組が勝ったしね。……あ、でもパキケファロさち子ちゃんには悪いことしたなぁ」
夕陽がアスファルトを照らす頃パキケファロさち子ちゃんとゴッホちゃんは仲睦まじく一緒に下校していたBL太郎君はまだ拘留所です。
「確かにゴッホちゃんがべレッタM92FSを持ち出した時はビックリしたけど、BL太郎君が居たおかげで助かったね!」
「うん! BL太郎君には感謝しないとね!」
爽やかな笑いを辺りに振り撒きながら二人は普通に下校しました。