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要するに短い話なんだよ
マジック・将棋・ギャザリング(仮) 説明書

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マジック・将棋・ギャザリング(仮)  説明書



【原則】

●根底のルールは変わらず。前提となる将棋に変更はない。
●マジック・ザ・ギャザリングのカードを制限付きで使用。
●持てるカードは三枚まで。
●カードの対象に出来るのは“歩”のみである。(成った場合は使用不可)


【ルール】

一、カードの使用にはマナが必要。
  マジック・将棋・ギャザリング(仮)に於いてのマナとは、即ち駒である《1マナ=1駒》。(歩はマナとして使用することは不可能)
  駒をマナとして使用する場合、その駒は生け贄に捧げなければならない《ゲームから取り除く》。

二、カードの種類。
  ソーサリー《呪文》、インスタント《割り込み》、エンチャント《装着》の三種類である。

三、カードを使用するタイミング。(十のフェイズも参考に)
  1.ソーサリーは自分の番にしか使用することが出来ない。また、ソーサリーを使用する場合、その番は駒を動かすことが出来ない。
  2.インスタントは自分の番、相手の番に限らず使用出来る。また、スタック(※1)に則り、相手の行動に割り込むことが可能。
  3.エンチャントは自分の番にしか使用することが出来ない。また、原則にもある通り、装着出来るのは“歩”のみである。(装着した“歩”が盤から離れた場合、エンチャントは消滅する)
  4.また、一度のターンに二枚のカードを使用することは出来ない。
  ※1(呪文は、プレイされた時点、あるいはスタックに置かれた時点で、スタックの一番上に積まれる。
     双方のプレイヤーが続けてパスしたとき、スタックの一番上の呪文、能力、あるいは戦闘ダメージが解決され、そしてアクティブ・プレイヤーが再び優先権を得る)

四、能力付加。
  能力には数種類あり、“飛行”・“トランプル”・“警戒”がマジック・将棋・ギャザリングに当てはまる。以下、能力の説明。
  1.飛行を付加された“歩”は、全方位に対し、“一マス飛び越えての移動”が可能。(着地点が空白のマスに限る)
  2.トランプルを付加された“歩”は、前方に限り、“敵駒を捕りつつの二マス進行”が可能。
  3.警戒が付加された“歩”は、全方向に対し、“移動せずに敵駒を捕る”ことが可能。

五、強化。
  呪文の内、“歩”を強化するカードがある。プラス補正の数が全方向に加算される。(前方は最初から1あるため、+1されたとしたら二マス進めることとなる)
  つまり、弱体化の効果は逆となる。

六、インスタントに含まれる“手札に戻す”・“打ち消し”について。
  1.手札=持ち手であるため、手札に戻された“歩”とは、持ち駒のことである。
  2.打ち消しとは、相手の呪文を無効化する効果である。三のスタックについての説明を参考にしてもらいたい。

七、呪文による駒の破壊。
  ソーサリーに含まれる敵駒の破壊とは、ゲームから取り除くことであり、自分の持ち駒にすることではない。

八、全体効果。
  呪文の中には全体を指定する効果があるが、これも“歩”に限るものである。

九、各呪文のマナコストについて。
  暫定ではあるが、カードの表記に限らない統一したマナコストを表記しておく。
  破壊呪文《2マナ》・打ち消し呪文《1マナ》・エンチャント呪文《2マナ》・全体指定呪文《3マナ》・送還呪文《1マナ》・強化呪文《1マナ》
  前述してある通り未完成のため、変更、または追加があると思われる。

十、番の進行について。
  流れの基本は《アップキープフェイズ→持ち駒使用フェイズ→移動フェイズ→持ち駒取得フェイズ→終了フェイズ》となる。
  また、ソーサリー・エンチャントはアップキープフェイズでしか使用することが出来ない。対して、インスタントはどのタイミングでも使用可能である。
  一ターンとは、《自分の番→相手の番→自分の番》である。



以下、使用例

友人「じゃあ歩を前に、お前の歩をt」
俺「おっと! その前に歩に対し、香車を生贄に捧げて《送還》を使うぜ!!」
友人「なにッ!? くそっ、仕方ねえ、こっちの歩を進めてターン終了だ!」
俺「俺のターン!! 香車、桂馬、銀将を生贄に捧げる。――見せてやる、これが《神の怒り》だ……!」
友人「ちょwwwww歩全部死亡wwwwwwwっうぇwww」
俺「うはwwwwwwww俺のほうがやべえwwwwwwwwwwww」

       

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