Neetel Inside 文芸新都
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「あああああああああああああああ」
 甲冑は、その鎧の中で悲鳴を木霊させる。
 内側から神経をズタズタにされるような感覚だろうか?
 体を間接から食いつぶされていくのだから、たぶんそんな痛みなのだろう。
 実際のところは、文字通り想像にお任せするしかない。
「クー」
 多岐眼へと変化していたクーを呼び戻すと。
「食事の時間だ。残さずたべろよ」
 ゆっくりとした声で、残酷な命令をする。
 これにクーは素直に頷くと、痛みでその場にぐったりと膝をつく甲冑を捕食し始めた。
 甲冑に抵抗する気力も術はないようで、終わりはあっけないものとなる。
「告白だと思ったのに、騙した罰だ」
 鎧をバリバリと食べ続けるクーを見ながら、俺はそう呟いた。


 フリーバトル
 『侵略 対 甲冑』……勝者、侵略の内藤。

       

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