Neetel Inside 文芸新都
表紙

-5℃
6月29日(360℃)

見開き   最大化      

強烈な時代に生きている。
「悪い時代だ」と主張することすら、許されないような閉塞感。
捻くれ者が捻くれて生きていられない。
真っ当を演じなければいけない。
ただ、360℃に捻くれて言うのなら
「自分を大事にしなさい」
もう、こんな話すら野暮ったいと、凍った雰囲気が、流れている。
息ができない。

     

わかりやすい様に、整理整頓された世界。
根本がこんなに細かく分かれているのに、地中の微生物を無視して、
わかりやすい花を愛でる。出来の悪い粗悪品のドラッグ。

人間はそんな簡単にわかりやすくない
彼女はそんな簡単にわかりやすくない

わかりやすいってのは悪徳だ

点描を意識する。細かい集合体。
空中から眺める人の群れは、人の群れでしかない。

その一粒一粒を探ると、その人間独自の生き方、
経験、心情、美学、血反吐を吐く苦痛。
生き残る為の戦いがある。

点描画だ。
もしそれを腐すなら、
お前は無邪気すぎる。

点描画だ。
もしそれを肯定したら、
俺はここで腐るだろう。

点描画だ。
白と黒の間には、名前のつけられない、
無限のグラデーションがある。

     

妄想と心中する覚悟がないなら、妄想なんかするな。
怖気付くなら最初から出てくるな。

     

好き嫌いは損得勘定を超越する。
浅知恵の上を飛ぶんだよ。

     

表現の過程で深化し、病状が悪化したとしても、
どこまで掘り下げても、彼女の顔が浮かぶのです。
泣いている。

言葉の選択が難化し、支離滅裂になったとしても、
どこまで造語を作っても、彼女の顔が浮かぶのです。
笑っている。

終われば、老衰の醜態を晒すこともなく、
時間に閉じ籠れるのは理解している。
それでも、無闇に口実を練っている。辻褄を合わせてる。
好き。

たまに、気が触れた様な気がして、
慌てて、窓の鍵を閉めるのです。
それは実のある収穫、世界に一人だけの様な気持ちの、
孤独に寄り添える、そんな症状。

コミュニケーションは苦痛を伴うので、誰かの表面の肌を触るだけのSNS。
可哀想に、生身の人間に恐怖している。
好き。

神経を自ら悪化させて、幻聴で 痴態を晒しても、
どこまで掘り下げても、彼女の顔が浮かぶのです。
笑っている。

     

人間の本能で測ると

成長は美しいでしょうか

残されたのは力尽きて

野に横たわる屍ではなくて

汚れた自分を馬鹿にする

浅ましい自分の心だけです

     

罪悪感を植え付けられたか
悪い人間に道具にされたか
いつだって僕は手を伸ばす

悪意は純朴を装い
君の優しさに甘えて
散々支配し 使った後に
童謡を歌って 君から逃げる

屈辱感を植え付けられたか
悪い人間に踏み台にされたか
いつだって僕が手を伸ばす
その為にやってる

悪意はいつだって
被害者を装い
君を加害者に仕立て上げ
童謡を歌って 君から逃げる

勘違いしないで
僕も悪意の塊なんだ
僕も腐った 信用するな
それでもいいか

罪悪感を植え付けられたか
悪い人間に道具にされたか
君の心には
いつだって僕が手を伸ばす

       

表紙

歯キャラメル 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha