Neetel Inside 文芸新都
表紙

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3月25日

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いつまでも続くと思ってた

子供の頃の 無邪気な感情

いつか綺麗になれたらいいね

そう喚いて 前髪を振り乱す


過去は綺麗だ

それでいいよ

沈んでもいい

眺めてるから


不幸の帳尻合わせに 幸せが

訪れるかも知れない なんて嘘

いつか一緒に消えたいね

人間恐怖を拗らせた あなたが笑う


過去は綺麗だ

それでいいよ

沈んでもいい

眺めてるから

     

自分を否定するのは

誰でもない 自分自身で

痛みをこらえて

生きている価値と人生の勝ち

睨みつける 躁鬱


夜の高速道路の光に

意味を求めていたけれど

あなたが他人になったのが

怖かっただけなんだよ


脳の仕組みが壊れたら

親指を折って ボンドを目に垂らす

毎日が幸せ 毎日が抗鬱剤


太陽と月の回転に

意味を求めていたけれど

あなたが他人になったのが

怖かっただけなんだよ

     

星座を彼女と見に行った

小さいアーモンドみたいな奴が

歴史について語ってる

夜空も寒く 固まってる


星の由来を語ってる

アーモンドみたいな奴が

述べる相槌に舌打ちして

苦々しげに彼女が言う


「知識自慢のマウント取りだわ」


俺は目を輝かせて笑った

はっきり言うね 罪だね

悲しげに うつむくアーモンドに

苦々しげに彼女が言った


「知識自慢なんていらないのに

 知識自慢なんかしなくても

 あなたは素敵な人間よ」


星座の帰りにアーモンド

車を運転して笑ってた

「綺麗だったね」彼は言う

「綺麗だったわ」彼女も言う

     

甘い幻想 その犠牲者

みんな優しくて みんな素直で

みんな愛していて みんな幸せで

甘い幻想 その犠牲者

     

綺麗な 景色の

裏側の 暗闇

笑顔の人が 見せる

騙そうとする 口癖

counter counter


汚いな 捨ててよ

ゴミ袋に詰めてよ

必要ないんだよ

消えろよ 消えろ

counter counter


アロマの匂いがした

蜜柑の匂いがした

思いつく限り 素敵な思い出

屁理屈で 作った

counter counter


無気力と怠惰

根本にある気持ち

野良猫が保健所で

どう終わるのか知っている

counter counter


蜜柑の匂いがした

思いつく限り 素敵な思い出

屁理屈で 作った

counter counter

     

「騙される方が悪いのさ」って

騙された奴が言ってた

その正直が痛々しくて

僕の心に棘が刺さった

無性になんかを懲らしめたい

     

悲しみに咲いた花は

悲しみで枯れて

善人達がしたり顔で

その枯れ葉を踏みつける

     

浜辺を綺麗に掃除したら

ゴミを食べていたカモメが死んだ


自分の幸福を願ったら

誰かの不幸を求めてしまった


明日 死にたいとか

惰性で 生きてるとか

そんな話はどうでもよくて


悩んでるか

しっかり悩んでるか

生きていることに

しっかり葛藤しているか

生きていることに

しっかり悩んでいるか


その点に於いて

君のことを愛していた

     

行間に潜む 余白を見抜いて

君に伝えたいことがある

言葉にできない 伝えたいことが

       

表紙

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