Neetel Inside 文芸新都
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リベンジ ~スクール水着の上級国民~
VOL.10 さらなる脅迫

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VOL.10 さらなる脅迫

その、雉子島渚の予言は的中していた。―――――再び、廃ラブホのSMルーム。
「はッははは―――、哀れ生意気なスク水小娘は乳首丸出しで晒し物ぉ~~~、ああん、お嫁にいけないよ~~、たすけてせいじかのお偉いぱぱ~~。いやいや人を殺しても逮捕されない上級国民のおじいちゃーんかぁ?」
茶化すような口調ではしゃぎつつ、小さな、それでいて、薄ピンク色のなかなか艶やかな蕾となりつつある12歳の乳首を指さし、ポーズを決めるコバヤシ。それをスマホに収めるイチハシ。恐怖に怯えつつも、悔し気に唇を噛み締め、蛮行を続ける男二人を睨む。その12歳の無垢な瞳に涙があふれ、やがて零れる。その雫がネイビーブルーの布地に滴り落ちる。その胸元は小さく丸く刳り貫かれ、先述の通り恐怖で微かに屹立した愛らしい乳首が見事に露出させられている。だが、若葉にソレを隠す手立てはない。数時間前まで、雉子島渚が架けられていた赤い十字架に、今度は若葉が磔刑に処されている。

「たまんねえな、こんな可愛いスク水小学生が乳首晒して、十字架磔だぜ」
イチハシは恍惚の表情で、十字架のイエスならぬ、幼いマリア像の様に十の字に肉体を縛められた若葉をしげしげと見つめる。
「ははは、なーに、小生意気な娘を十字架に架けたくらいで興奮してんの、いっちゃん」
ロリコンの気が強い小林は、そう宣いつつ、十分に興奮冷めやらぬ視線を眼鏡の奥から若葉に送りつつ、中でもそのエンジェル・ゾーンをねっとりと凝視する。
「ふふふ、この股間のトライアングルゾーンに、隙間が空かないむっちりとした太腿、見ろよ。いかにも健康優良女児って感じがまたそそるよなあ」
「女を一番惨めにする拘束の方法は磔だよね」
小学生女児の拘束された姿を前に、悦びを隠せない男二人。
「おまえら、そろそろ、‘ウェブ脅迫’の時間だ、準備しろ」
指令役は、狂気に浮かれる仲間二人に命じた。

『お、おじいちゃん…』
スマホの中で、嗚咽を堪える磔刑の少女、それは紛れもなく愛してやまない孫娘若葉だった。暴漢の虜と相成り、狼藉を働かれている姿を見せつけられたとはいえ、こうしてリアルタイムに画面を通じて対面させられると、何もしてやれない無念さが、柳原を苛む。
『ひゃ―――っははははああぁぁ――――ッ、哀れ、可愛い若葉ちゃんはスク水姿で磔デ―――――ス!』
狂喜したキモヲタのようなデブが、孫娘の露わになった乳首を指さし、ポーズを決める。狐顔の男が、屈辱に歪む若葉のショートカットの髪をわしづかんで引き起こし、カメラの方向へ泣きべその痕が残る貌を向けさせた。

『おじいさん、聞こえます? お孫さんのこの憐れな声が? おじいさん、見てます? 可愛いお孫ちゃんの磔にされた恥ずかしい姿が?』
大興奮の男二人。
『ああ、憐れなる聖少女若葉ちゃんは、鬼畜な爺さんの業を背負い、十字架にかかって罰を受けることと相成ったのデ――――ス!!』
いたいけな12歳の少女を弄ぶように、公開処刑の宣告をする二人。
『見ての通りだ、柳原さんよ。…こちらの要求はあんたのもとにいる雉子島渚の伝えたとおり、今すぐドラレコをマスコミに開示し、当日の詳細を告白せよ。その気にならないと…』
指令役のような男が顎をしゃくった。

       

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