Neetel Inside ニートノベル
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ジャルグ・バンリオン
#2

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◯月の裏側 高軌道上

『宇宙世紀0088年4月5日』

 月面上空に浮かぶ真紅のMS(モビルスーツ)、スペリオル

 周囲には2隻の宇宙船が停泊している

 宇宙船からスペリオルのパイロットに話しかける技師

技師
「おいフィンリー、試験は中止だってよ」

モニターにスペリオルのパイロット(フィンリー・リー)が映し出される

フィンリー
「せっかく、こんなにデータロガー取り付けたってのに無駄なの?」

ヘルメットやパイロットスーツには記録機器やコード類が取り付けられている

技師
「そういう事だ

反乱部隊ニューディサイズの掃討作戦が大詰めらしい」

フィンリー
「地球上空の話だろ、何の関係があるんだ?」

技師
「戦闘の終結でひょっとするとネオ・ジオンに動きがあるかもしれん

月面の連中も玉突き的にニューディサイズ壊滅の後処理に回されるかもしれないから試験どころじゃないってよ

お偉方は大事を取るそうだ」

フィンリー(ため息をつく)
「次はいつになる?」

技師
「さぁな分からん、サイコミュ・チップの基礎研究なんて今はまだ優先順位は低いからな」

技師横の男A(ヘッドフォンを外す)
「今、ニューディサイズ討伐部隊のスペリオルが大気圏に突入したそうだ!」

技師
「まさか! 最強のガンダムだぞ」

男B
「宇宙圏の最下層でニューディサイズとの戦闘の末、パイロットが機体を捨てて脱出したらしい

ABパーツは重力に引きづられて燃え尽きたという」

 ざわつく男たち

 スペリオルのコックピットから叫び声があがる

フィンリー
「ああぁぁ!来る!光が来る!」

 振り返る一同

「!!」

「あ!」

「……」

 突如スペリオルはスラスターを噴かして周囲の艦船を振り払い、メチャクチャな機動で飛び去ってゆく

 呆然と宙を見上げる技師たち

     


       

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