Neetel Inside 文芸新都
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君のザーメンが飲みたい
第三巻:美少年とお姉さまの約束

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第三巻:美少年とお姉さまの約束

覗き穴に目を凝らし、マサルは前のめりになって本音を吐露する。
(こ、興奮しないだって…? 僕は見たいぞッ、真理愛さんが裸で鞭で打たれている姿をッ! もっと聞きたいぞッ、真理愛さんが喘いでる声をッ!!)
もう、我慢の限界だった。
少年のオーガズムへの耐性は、脆く儚い。
すでに、半ズボンの中でブリーフのてっぺんから、じゅわじゅわと先走り液がとめどもなく滲み出て、幼い性器はいまにも限界を迎えんとヒクついている。
後ろ髪を引かれる思いで強烈な未練を残しつつ、一方ではその場をいち早く離れたい、そんな思いで半ズボン姿の少年は男子便所に向かう。

しゅにしゅにしゅにしゅに…。

包皮を摩擦する卑猥な音が小便器に向き合ったトイレ内に染み透る。
(ああ…真理愛さんのおっぱい…ちっちゃかったな)
憧れの人の聖なる胸の丘はなだらかなラインを形作っていたことを思い起こし、マサルはさらに騎亜楽に浸り、手淫に耽る。
水色デニムの半ズボンのジッパーの間から除く男の子のソレは、すでに屹立しきっていて、いつ、オーガズムを迎えても不思議でない状態だった。
摩擦する指先に、先走り液が付着した。
独特の青臭いにおいが、トイレの臭気と入り混じる。
(ここでイッちゃうのがもったいないくらいだぁ)
マサルは、ふと、昨日交した真理愛との会話を思い起こす。

――――蔵書点検直前の夕方の図書室。
宮田真理愛は優美な笑みを浮かべつつ、軽く馴染みの利用客の男児に声をかけた。
「うふふ、マサルちゃん。相変わらず、少年探偵団が好きなんだ…」
「面白いよね、お姉ちゃんも、江戸川乱歩好き?」
「ええ、好きよ、小学生1年生になってすぐ、乱歩の棚は、端から端まで読破しちゃったわ。もっとも、近所の図書館の文芸書、まるっと小3までに読んでしまったんだけどね」
同じ読書趣向を持つ憧れの美人司書に、マサルは感激した様子で、その読書の虫ぶりに素直に驚嘆した。
「そうそう、乱歩の小説はね、書庫にポプラ社が出したむかぁ~~しの絶版文庫があるんだっったなあ」
「へえ、見てみたいな…」
マサルが物欲しげに言う。
今では希少本として知られるシリーズを、当時の活字や書体で読みたいというのはファンならではの感情だ。

「見せてあげたいんだけど、貴重な本はね、持ち出し禁止なのよ…」
真理愛は少々気の毒そうに、馴染みの利用者の男の子を気遣うような表情を見せる。
が、すぐにやや子供っぽい、悪戯好きの少年のリクエストにこたえるお姉さまの表情を作った彼女は、マサルに身を寄せる。
マサルは首筋に真理愛の肩まで伸びる髪が触れる心地良い感触と、香水のほのかな空気に気分が高揚した。
「いいわ、明日は蔵書点検でお休みでしょ、内緒で入れてあげる。誰にも言っちゃだめよ」
真理愛はかすかに微笑むと、ウインクを送りつつ人差し指をそのピンク色の唇の前に立てて見せた――――。

       

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