Neetel Inside 文芸新都
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【18禁】ちんちん小説集
野生のペニス

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 奈良に鹿がうろついているように、大阪ではちんちんがうろついている。
 雨の日の大阪駅は雨宿りに駅の中に入ってきたちんちんが多くて、まだ梅雨前なのに湿度がすごいことになっていた。ゆらゆら揺れるちんちんがぶつかってくる。濡れている先っぽは雨なのか汁なのか分からない。外国人の観光客が「クレイジー!」を連発している。よそ者にとっては狂って見えても、地元の人間にとっては日常だ。

 大型のちんちんは改札を通れないが、小型のちんちんは改札をすり抜けて駅のホームまでくる。中には電車に乗るちんちんもいる。そのようにして親ちんちんとはぐれてしまうのだ。ちんちんにエサをあげる人はどこにでもいる。ちんちんを連れ帰って飼うのは違法ではあるが、そんな法律を気にしている人は少ない。

 座席でうとうとしていた私の向かいにちんちんがちょこんと座った。他に空いている席はいくらでもあるのに、私を親ちんちんだと勘違いしているのだろうか。最寄り駅に着いた私は電車を降りたが、当然のようにそのちんちんもついてきた。どこか私の元気だった頃のちんちんに似ている気がした。

 とてとてと私に付いてくるちんちんの姿は愛らしく、すれ違う子どもに撫でられたりもしていた。子どもたちが飽きるまで待ってやる。「はぐれちんちんへの接し方」と検索するとエロサイトへ飛ばされた。

 家の前までくると、大きなちんちんが見えた。うちの近くの公園に住み着いているちんちんだった。私についてきたちんちんは、そいつの姿を見ると駆け寄っていった。二本のちんちんは抱擁するように絡み合っていた。つまりは、私に残っていた近所のちんちんの匂いに気が付いて、付いてきたというわけか。どちらがはぐれたかは分からないが、奇跡的な再会を果たしたのを見た私の目から少し涙がこぼれた。

 家でちんちんを飼うつもりなんてほんとはなかったし。公園の奥へと去っていく二本のちんちんの後ろ姿を眺めながら、私は負け惜しみみたいなことを想う。一度振り返った二本のちんちんは、感謝の意を示すように少し亀頭を下げた。その直後野良猫に威嚇されて逃げていった。

       

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