Neetel Inside 文芸新都
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StrikeField
りゅーりゅ

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#01 RUHRGEBIET

ルール

このゲームは基本的に"銃"を使って戦う。
その銃は"見たことがある、知っている"銃しか使えない。
想像上のものは使えない。
また、五感はすべてある。
銃は念じればどこからでも(自分もしくは他人の体以外)出てくる。
弾切れのときも念じればマガジンを発生させることができる。
また地面にたたきつければ回収してくれる。

"発生"にはポイントが必要で、
一人殺すために3P入る。拳銃を除く武器やマガジンはほとんど1P。
その内の乗用車や戦車などと言ったヴィークルや巨大な兵器などは15Pほど。
また、"防弾チョッキ"を2Pで発生させることができる。
錠剤ほどの小さいパーツだが、体のどこにつけても良い。頭以外のどこだろうがカバーできる。
ただしある程度のダメージの限界を超えると破損する。


ゲームのルールはその時どきによって違う。
現時点で僕が見たことのある、聞いたことのあるルールは、
「デスマッチ」「1on1(要するにタイマン)」「チーム戦」
「バトルロワイアル(復活無し)」「キャプチャー・ザ・フラッグ」、
そしてパソコンのゲーム(かなり昔からあるらしい)基にして作られたといわれる「ディーイー」。
そのゲームというのは一昨日ゲーセンで見かけたが、僕はやったことが無い。

また、ゲームのマップはプレイヤーのうちの誰かの知っている情景の中の一つからランダムに選ばれる。
現実に感じなくても、映像で見るだけでも良い。記憶に薄いものでも選ばれる事がある。
そのため、映画の中のキャラクタがプレイヤーに襲い掛かる、ということもある。
そこにあるオブジェクトは自由に使っても良い。
また、大きなマップ(映像不可、実際に"感じた事のある"マップ)に限って、乗り物が利用できる。

そして、最後にチームで戦うときだけテレパシーが使える。
また、マップは「来たことのあるような記憶」を植えつけられる(この表現のほうがなんだか正しい気がする)。
たとえば、来たことのないところなのに、かならず道は覚えていたり、
どんな構造だかすべて知っていたり。そんなところだ。

ところでこのゲームをはじめたのは、一週間前のことだ。
元々"明晰夢"(要するに思い通りになる夢、のことかな)見ようとさまざまなページを見ていたが、
あるページにこのことが書いてあった。参加方法も非常に簡単だった。

「”STRIKE FIELD”と書いたメモ枕元、もしくは頭の下などに置くこと。」

最初は拳銃しか出てこなかったっけ。かなり苦戦した。
友達にも紹介して一緒にプレイしたいと思っているのだが、
なかなか一緒になる機会がない(彼は相当うまい(らしい)。スコア表を見せられた時僕は心臓が止まった。)。
もうちょっとどこかのネットゲームみたいにすればいいのに・・・。
そんなことを感じながら、僕は家を出た。

       

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