Neetel Inside 文芸新都
表紙

見開き   最大化      


「そういえば」

と何かを思い出したかのように切り替えして来た橋本。
ちょうど金田達も居なくなり、店には俺たちの声と厨房の音しかない。
外もすっかり暗くなっていた。
時間が気になったので、携帯をあけた。6:40分を過ぎていた。
しかし、もう大人だし別に門限などは無い為高橋の話に集中した。

「そういえば昼言おうとした事があるんだけどさ、
お前今日VIP見た?ぱっと見糞スレなんだけど1のIDは無いや、
それに住人が気付かな・・・あ、一人だけ居たな。気付いてた奴。
まぁそんなスレ見つけたんだけど、まとめスレに出るかもしれないから
見てみたらどうよ。」

正直驚きはなかったが、動揺した。ほんの少しだが。
「こいつはスレが消えたことを知らない・・・・」
何故だろうか?こいつは携帯を持ってるし、良く使用する奴だ。
VIPなどは頻繁に見てるし、スレ確認だってする。
何故今回は確認しなかっただろうか・・?

俺はスレはもう削除されていた。という事実を告げ、
何故お前は確認しなかったかを聞き出した。

「ああ、ちょっと・・・あ!そうだ!相田!お前でねぇ?合コン。
2ちゃん使用者達が合コンするんだけど。
あ、でも俺たちみたいな使用者じゃなくて、情報採集の為
使用してる人達だから真人間だ。安心して合コン出来る。な?出てくれよ」

「えっ!ちょちょwwwwwままままじ??お前女と関係あったん?」

「ねぇよwwwwwwwwww知り合いに招待してもらったwwwww
表では数合わせだが、俺とお前どっちもこの機会で彼女作ろうぜww」

テンション上がってきt(ry
高橋も粋な事をしてくれる・・・俺が呼ばれても彼女は出来ないと思うが、
女性への耐性が付くから次に続く。そのために呼んでくれているのだろう。
そして何故スレ確認をしなかったのが判明した。

理由は簡単なものだった。
合コンの予定を相手と詰めていて、時間が掛かったらしい。
その上、会社から電話がきて急な呼び出しを喰らったそうな。
オフ会の用事があるため断ろうとしたらしいが、さすがにそうはいえないので

「母が危篤なので・・・」

とか大嘘を付いて来たらしい。

そして橋本は合コンの事で、

「金田も呼ぶから多少は覚悟した方がいいかもしれない」や、
「職業はニート、はさすがに引くから自宅警備ぐらい言っとけ」など
アドバイス(?)を貰った。
その日はいい話しを貰ったので、俺が自腹で二人分払って帰宅した。

       

表紙
Tweet

Neetsha