Neetel Inside 文芸新都
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俺の考えてることを童話にしてみた
クリスマス

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-クリスマス 序章-

 俺はクリスマスの夜の街中を歩いていた。
 若いカップルなどが道を自分の世界に染め上げている。
 
 俺はカップルが多い中、ベンチに一人で座っている老人を見つけた。
 こげ茶色のスーツを着ている。
 白い髭だらけで口元が見えないし、こげ茶色のシルクハットのせいで目が見えない。
 その弱々しい体をベンチに乗せている。
「少年よ。なぜ、今の世の中にはいい子がいないのだ」
 老人が突然俺にか弱い声を投げかける。
 あまりの弱々しい声に俺はあまり驚かなかった。
 俺は言葉のキャッチボールに参戦しようと思った。
 優しそうな顔をしている老人だ。頭が逝ってたとしても危なくはないだろう。
「いい子はたくさんいますよ?」
「いや、いない」
「どうしてですか?」
「今の世の中いろいろな事件があるだろ? 子供だというのに、ナイフを持って同級生を殺すなど」
「それは一部の子供だけですよ?」
「他の子供にしたってそうだ。荷物を持った老人を助けようとする子供もいない」
「はぁ……」
「少年よ。暇だったら、私が作った童話を聞いていかないか?」
「はい。いいですよ」

 老人はおもむろに"童話"を喋る。

       

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