Neetel Inside 文芸新都
表紙

サーチライト
はじまり

見開き   最大化      

ホームページの改変について、少し話をしようと思う。僕のホームページは結局、“ミステリー”をテーマとした犯罪や事件などを扱っていくものにした。壁紙には真っ黒の背景の右下に血が流れているものを採用した。
「なかなからしくなってきたじゃん。」
自画自賛のようなものをしてから時計を見ると、もう時刻は1時を回っていた。布団に入ると、すぐに寝付いてしまった。恐らく疲れていたのだろう。

それはそうと、明日から夏休みがはじまる。

朝起きるといつもの景色と違うことに気づいた。しばらく考え込んで分かった。
「そうだ。パソコン。」
夏休み初日ということで母も父も僕を起こさず寝かしておいてくれた。よって、今の時刻は午後二時である。
カチッ……。
起きてすぐパソコンの電源を入れる。パソコンはゆっくりと起動し、旗のマークを僕に見せつけていた。パソコンの起動が見えたので、僕は自分のページを開いた。
新着の『掲示板書き込み件数』が、一件あった。そのスレッドのタイトルはこうだ。
「この世にミステリーを作り出そう」
スレッドをたてた自分自身でもものすごく下らないと思う。が、そのスレッドに書き込みがあったのだ。僕は興奮して鼻を鳴らしながら掲示板を見た。
「な……!?」
そこにあったのはスパム書き込みでも宣伝でもない。自称高校一年生の女の子からの書き込みがあった。

       

表紙

二坂ユウ 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha