●孤独
夏は少しの寂しさを残して去ってしまった。
要するに皆僕を独りにしたいらしく。
冷たい風が吹き付けるなか朝日を浴びた。
頭痛がする。
肺から喉にかけては気管が押し潰されるような違和感がある。
また独りにされるのか。
微笑。
それなら流れに身を任せよう、僕は目を閉じてゆっくりと倒れた。
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文芸新都 |
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