●d730s
堕ちるシェルターは窓溶かして。肺で潰れた空気が泣いた時間と。輝く間なんて一瞬もない。目の前が赤いから。吐き出したあと三センチのリアルは見えなくなって。A線の凛々しさに三月十九日の夢が改変される。三月十日はまだ壊せない。
「壊してよ」
笑っているのはかつての僕だ。
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文芸新都 |
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