Neetel Inside 文芸新都
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酔いどれ

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●酔いどれ

 夜道をひとりさまようわたし。
今さっき彼と別れた直後は気分が良かったけど苦手なお酒が今頃きいてきたのか足元がふらついて頭が痛い。気持ち悪い。
「…どうせなら家まで送れば良いじゃないのよ…」
つぶやいたら胃液が喉まで逆流してきた。
「…あ…ッ」
足が絡まって倒れそうになる。
「やば…っあ!」
わたしは気付いた。此処―歩道橋のてっぺんじゃない!
「ひや…っうごっぐげぇ」
わたしは目の前にあった階段から転げ落ちた。オッサン臭い悲鳴をあげて。
「うう…くそ…っ呪ってやる…う!」
わたしは耐え切れず胃の中のものを全て吐き出した。
帰って見たらハイヒールのヒールが綺麗に折れてて、わたしは一週間立ち直れなかった。

       

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