Neetel Inside 文芸新都
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「ちょwwwけんたろー氏、早く下ろしてくだされwww」



――――― ・・・しき、この  2nd day act.2 ―――――

 オッス、オレサマは3年2組39番、綿貫堅太郎!
なんだかオレサマたち死んでるらしいんだ!信じられねぇよな!
でも今俺がやっていることからしたらあながち死神のゲームってのもウソじゃねぇか!
お、オレサマが何をしているか興味あるのか?

 カエル蹴散らして、走り回ってるんだ。

全部オーヤの受けうりだが今の俺を3行で説明しよう!

 カエル=ノイズ
 オレサマのサイキック=スラストランス
 ザコノイズ=カネヅル

つーことでオレサマは軍資金稼ぎをしているのだ!!
「んな説明じゃワカンネwwwこの単細胞www kwsk」
「ンだよケージてめぇ死神と朝利の話聞いてなかったのかよ!」

えーあれだ。3行でわかった奴は読み飛ばしてくれて構わない。

 奴らの言っていたキーワード『ノイズ』、あれはこの刺青のヘンテコ動物のことらしい。
ノイズは人の負の念に反応して生まれ、負の念にとりついて生きてるそうな。
 スラストランス、オレサマのサイキックのことだ!
その名のとおりの突撃技だ!オレサマにピッタリだと思わんかね?
それを使ってザコどもを蹴散らしてるわけだ。あーハイになる。
 死神いわく、ノイズを倒すとバッジが残る。売れば金になる。その金集めを頼まれたのさ!
なんで出てくるんだろうな。ゲームだからかね。じゃぁこいつら何者?
あー考えるのは小児泡ねぇ性にあわねぇ。
中学生にはもてない様な大金が、この手に!それだけで俺は楽しいよ。
まぁ、生き返りを賭けたゲームを楽しむのもどうかと思うが関係ねぇさ。楽しけりゃいい。

 読み飛ばし可地帯、終わり!バッグがバッジの山になった頃にあいつらも帰ってきた。
おー、よくわからんがナカムラもかわいくなったんじゃね?

「フヒッwwwなんという美しきこのコーディネートwww
 上はモデルのカニエ氏愛用のラブリーキャミでトレンドにのったスタイル、
 下はブルースキニーでスマートに。そうですかジーンズでパンチラ防止ですかwww
 シンプルミュールで足先までシンプルにまとめていますねっとwww
 そこに軽くミステリアス女優ハットでアクセント、イイヨイイヨーwww」

あの性欲男、ファッションオタだったとは恐れ入る。商品名とはいえ恥ずかしげもなくまぁ。
「え、そ、そうかな・・・。」
ナカムラー!褒められたからってそいつに気を許してはならん!
「ほれ、おまえらにも帽子ぐらいは買ってきてやった。
 おにごっこだ、顔を見られないに越したことは無い。かぶっとけ」
さすがわれらがオーヤn

「顔は、隠そうと関係ないんだゼ?」
あーあーあー現れやがった黒いパーカー、死神。コイツにつかまったら負け。
オーケーオーケー、そうと決まればスタコラサッサだぜ!スラストレイp
「ちょwwwだから助けろって言ったのにwww」
ここに、見つかった理由兼逃げられない理由ありき。
「なんだ、参加者凍らせて仲間割れか?ならこいつから消させてもらうゼッ!」

 死神が、バッジを掲げる。
 空間が、歪む?
 バッジに、何かが集まり―――ノイズに、なった?

「ノイズって・・・作れるものなの!?」
 驚くナカムラ。俺も驚いた。上の奴も目が飛び出てる。マンガかお前は。
「へん、死神様の特権だゼ!
 俺たちだって見つけたからって、すぐに消したりはできないさ・・・。
 そこで、貴様らにはまだ倒せないレベルのノイズに食わせるのさ!!
 いけ、ツーステブーマー!もろとも突き殺せ!」

足が変化したカンガルーが、一直線に向かってきた!
やべはえー、オレサマより早いだろこいつ。よけれないんじゃね?
あーやべ、終わった。早かった。じゃぁ最期のアレは・・・あれでいいや。

               うつくしき、このコーディn


                 エンタルグスメント!

鎖で奴の軌道は逸れ、その先には氷の十字架。折れる倒れる横たわるケージ。
「みごとなまでにバカだな貴様らは。諦めも早いのか単細胞は。
 ・・・ノン公、イイ加減お前もアレ解除しろよ」
「ふぁッ!?死んでなかった!?」
 死亡がご希望ですか。意外と冷たいのね氷使いさんは。
「チッ・・・もう一発!今度は上からだ!」
 間髪いれずノイズが飛び上がる。オレサマたちを空爆するわけだ。刺されたら即死か?

「どいつもこいつも自殺志願か!さっきの線の攻撃と違って点だ、避けれるだろうが!」
 それもそうだが、俺が避けてたら動けないケージが狙われる!――ならばやるべきは一つ
「ハン、間一髪でこのケンタロウ様が避けたらぁ!こいやカンガルーのバケモン!」
「あほwwwどうみても死亡フラグwww」
 知るか、俺にしか出来ないことだ!落下開始、って高ッ!!こい、こい、あと1秒っ!!

 カンガルー、発火。そりゃねぇわ。

 いや、おかしい。止まった?消えた?バッジだけ落ちてきた?
 それどころか、死神が逃げている。なにか弾のようなものに追われながら。
 勝った?違うこれはおにごっこ。勝てば見逃してもらえるものでもあるまい。
 つかこんな射撃が出来るやつオレサマたち4人にいるのか?

 人影は突然あらわれ、一言だけ発した。


                 「ゼタうぜえんだよ」


                  激しき、この波乱。


                     KENTARO ARRIVED 残り94人 残り6日 

       

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