Neetel Inside 文芸新都
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伝説のバンド『セクシーブロス』
奇人のシェイクハンド リョウ

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~第二章~ 奇人のシェイクハンド リョウ



自殺女性を説得させたあの出来事から三ヶ月後の暑い夏、タケシは日本最大の
ロックフェスティバル、「ジャパンロック・アゲアゲロック・インジャパン」に
来ていた。

『俺のこのボイスでバンドを組んだら、間違えなく世界一になれる!』

タケシはバンドメンバーを探しに、このフェスティバルに来ていたのだ。

『それにしても、都心から車でシスコー来たところに、こんなにレーオシャな
ことが行われているなんてオシャレだなー』

     

『スキップスキップランランラン♪パイオツカイデーランラン♪』

タケシは、ナイスでカッコイイバンドと、パイオツカイデーな女の子を沢山見て
ウキウキ、チ〇コニギニギして会場を歩いていた。

『おねーちゃん、俺達とサマーライクプレイして遊ぼうぜ!ライブみたいに、
俺の胸でダイブさせてやるぜ!』

タケシがチ〇コをニギニギしているすぐ隣で、三人組の男が一人の女性に
とっても下品なナンパをしていた。

『なんですか!?キモい!近づかないでください。』

もちろん、女性はかなり迷惑していた。

     

このー木なんの木♪気になる木♪のような、鼻毛を生やした変態三人組の一人が
目にしみる息を吐きながら女性に絡みつづける。

『俺達、ここのフェスに出演するんだぜ!(もちろんウソ)一緒に遊んだら、
ビーチクツンツンだぜ!グヘヘ。』

完全に変態なこの男に、タケシはクールでホットな制裁をくわえてやろうとした
時だった。

『ヘイ!やめなやめな。マダラカマドウマみたいなお前らが、キュートでエレガ
ントなフラワーちゃんに話しかけるなんて、ありえないありえない。』

タケシが声の方に目にをやると、ロン毛で髭を生やし、胸毛がチャームポイント
なのかワイシャの胸元を全快に開け、ロックフェスティバルには、まったく合っ
ていない真っ白でとがった靴を履いた男が立っていた。
もちろん、真っ白な靴は泥にまみれていた。

ウンコもついていた。

     

『なんだテメー!ナメナメしてんのかコノヤロー!かみ砕くぞ!』

喚きちらしながら、このー木なんの木♪のような鼻毛を出した男が、
謎の胸毛男に近づき、胸ぐらを掴もうとしたその瞬間だった。


「ドバチーーーーンコ!!」


耳元でドラムを叩かれたような激しい音とともに、鼻毛男は数百メートル
吹き飛んでいた。

『はっ、馬鹿の頭じゃ全然ナイスな音がでねーな。』

胸毛男は髪の毛をかき上げ、煙草に火をつけると気持ち悪いキメポーズをとった。

『な、なにしやがったテメ~』

鼻毛男の仲間の一人が、ションベンを垂れ流しながら叫び、
もう一人が吹き飛ばされた鼻毛男に駆け寄った。

     

『ひゃ!?ジョンセル大丈夫か??』

ジョンセルとは鼻毛男の名前らしい。
駆け寄った仲間は、ジョンセルの顔を見た途端ウンコをもらした。
ジョンセルは白目をむき、まるで隕石でも落ちたかのように、
おでこが陥没していたのだった。

常人には何が起こったか分からないが、
モザイクを解読できる技を持つタケシにはハッキリ見えていた。


〔あれは、デコピンだ!!中指デコピンであの男を吹き飛ばしやがった!
聞いたことがあるぞ。
セックスで1分も腰を動かすのがめんどくさく、手マンで女を逝かせる男。
そして手マンを極めるために世界中を旅した、裏AV業界で伝説の中指使い。
“噴水の中指を持つ男”シェイクハンド リョウ〕


タケシは、AV業界の噂には敏感だった。そしてそれを誇りに思っている変態だった。

     

『井筒、そいつらを殺せ!!俺はウンコが止まらなくて動けないよ。』

井筒はリョウの隣でオシッコを漏らしている男だ。
ちなみに、ウンコを漏らしている男の名前は細木だ。

井筒はポケットに忍ばせていたオシャレナイフを手に取り、リョウの背中に突き刺そうとした。
しかし、オシャレに誰よりも敏感なタケシは一瞬でオシャレナイフに気づいていた。

『俺のナックルは勃起のように硬く、当たると射精のように吹っ飛ぶぜ!!』

リョウの背中にオシャレナイフが届く前に、
タケシの“神の勃起(ゴッドソウルナックル)”が井筒の顔面に炸裂!!!


「ドバチコーーーーーーン!!」


激しいピストン運動のような音と共に、井筒の顔面は陥没しジョンセルの隣りまで吹き飛んだ。

『朝、オナニーしなかったけどまあまあの威力だな。』

タケシはチンコをニギニギしながら変態ポーズをきめた。

     

「パチーン」


『凄いパンチ力いや、凄い言霊だな。』

リョウは指パッチンをしながら、タケシに話しかける。

『一回見ただけで、俺の能力が言霊だと解っちまうなんて流石、
シェイクハンドリョウ。』

タケシは鼻糞をコネコネしながら、リョウをジットリした目で見る。

『俺の名前を知ってるのか。かなりのAVマニヤだな。』

二人の間にイカ臭い匂いと、汚い空気が漂う。
まるで地獄だ。

     

二人は熱いキスを交わした。

『フッ、これで俺達は仲間だ。一緒にハンドしようぜジャーン!』

タケシはエアギターをしながらリョウをバンドに誘う。
その誘いに迷う事なくリョウが答えた。

『バンドやってやるよ。俺のデコピンで、最高級のドラムテクを見せてやるぜ。
マ○コヌレヌレだぜ!』

リョウのドラムはスティックを使わずに、中指のデコピンで演奏するのだ。
アホだ。

     

『俺の名前はタケシ。ゴッドソウルボイスのタケシだ。ヨロシク(^-^)/』

『タケシか良い名前だな。それじゃータケシ、これからメンバーが増えると思うが、
ヴォーカルのお前がリーダーだ。しっかりたのむぜ!リーダータケシ!』

リョウは何となくタケシをリーダーにした。別にヴォーカルだしなーって感じだ。

『リョウ、任せてくれ!最高のバンドにするぜ!
だけど、リーダーやる前にセックスやらないとなー。』

タケシはセッ○スとオッパイを妄想て、チ○コニギニギしながら言った。

『おいおいリーダータケシ!お前童貞かよー!』

『ばっ!リョウ声が大きいよ!シャラップシャラップ。』

タケシはリョウの声の大きさにビックリし、耳まで真っ赤にしてリョウの口を塞ぐ。
その光景は、かなり気持ち悪かった。

とにかく、ドラムのリョウが仲間に加わった。

       

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