Neetel Inside 文芸新都
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物語の問題集
序文

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 今現在、筆者は『そこにアイディアさえ放り込めば誰でも面白い物語が描ける魔法の方程式』を開発中である。
 現在一定の成果は収められているが、完成までは程遠い。まだまだ精進中の身である。
 笑いたければ笑うがいい。
 そんなものは存在しない、と思考を放棄することもまた正解である。
 限りある人生、与えられた財産は大切にしなくてはならない。
 成果の得られない物に代金を支払う事が躊躇われるのは当たり前である。
 そこに成果があるかどうかの判断は大変難しく、慎重に行わなければならないのだから、躊躇って正解である。
 しかし、一山当てればでかいギャンブルに全財産を注ぎ込むのもまた一興ではないだろうか。
 人はそれをロマンと呼ぶ。
 大きな見返りが欲しければ、相応の大金を用意しなければならない事は当然の等価交換である。
 現在、筆者は有り金全てを注いでいる。これからの収入も、全て突っ込む予定である。
 ギャンブルに敗れ有り金全てすっからかんにして死ぬのもまた一興だろう。
 面白い漫画を描くための手段として勉強を開始したのだが、いまや手段が目的。ミイラ取りがミイラとはこのことである。

 さて、『そこにアイディアさえ放り込めば誰でも面白い物語が描ける魔法の方程式』を開発する上で幾つか発見があった。
 おそらくこれからも発見は続くだろう。
 それらの発見を綴り、皆が少しでも面白い物語が描ける手助けとなれば幸いだと考え、筆を執った。

 物語の問題集とはなにか。
 筆者が、○○とは何なのか、と問いかけた問題を集めたものである。
 そして、筆者なりの解釈を発見できたものに関して、合わせて解として示したものである。
 ○○とは何なのかという問いは、無論全て面白い物語を描く方法とは何か、に繋がっているものである。
 故に物語の、と冠している。

 本書は三つのポリシーを掲げる。
 自分で考えること。
 考えることの面白さを知ってもらうこと。
 自力で答えを発見する喜びを知ってもらうこと。
 自力で答えを導ければ最高だが、そこまで行かずともせめて自分で考えてみることを最低限本書は要求する。
 辞書を引いたり、ググったりするのも構わないが、その前に自分で考えてみるというステップを必ず取って欲しい。

 ついでに邪なポリシーも堂々と掲げてしまおう。
 コメントを稼ぐこと。
 出題という行為は、紛れも無くコメント稼ぎである。
 資本主義のこの日本、欲求の追及は全ての人間に許された娯楽である。

 最後に警告を。
 問の解答に用意している解は、全て筆者の解釈である。
 筆者の解釈に満足することなく、自分の解釈を追及することを推奨する。
 自己の責任において、判断し、拾取選択し、それを吸収・消化し、独自の改良を加え、更なる昇華を試みよ。

 そもそも、ネットをやる人間なら他人の言うことを鵜呑みにするべきではない。


 始めよう。



       

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