Neetel Inside 文芸新都
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砂浜memoryS
7月の日

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 俺はまた今日も、ココに居る・・。
 砂浜に手を入れ、探してる・・。
 俺の記憶、それはそこにあるのだから・・・。

 2日前、気付いたら俺は病院のベットに寝ていた。
 医者は俺に記憶喪失と告げた・・・。
 療養生活をしろとも告げた・・・。
 意味が分からなかった。
 でも俺は、何も覚えていない。
 覚えているのは、名前と記憶が思い出せないという事だけだった。
 
 次の日、俺は病院を抜け出した。

 そして、近くの海沿いの砂浜へと立ち寄った。
 ふいに、俺の記憶が元った。
 自分の事以外の、世間的一般常識は・・・。

 そのあと、砂浜を歩く老人を殴り、財布を盗んだ。
 その金で電車に乗った。
 知らない駅ばかりだった。
 適当な駅で降り、俺は道を真っ直ぐ歩く。
 勿論、行き先などない。
 ただ、海沿いの砂浜に行ったとき、記憶が元った・・・。
 だからだろうか・・・。
 俺は、この町の砂浜に居た。

 
 何も思い出せなかった。


 これから、どうすればいい?
 どう生きていけばいい?
 家は?
 金は?
 何も無い・・・。

 とりあえず不安を忘れたかった。
 寝ることにする。

 


 目を開けた。
 誰かが居た。
 俺よりも年下だろうか・・・。
 少年が居た。
 一人だった。
 
 
 「何しているんですか?」
 急に、少年が話しかけてきた。

 「別に・・・。」
 そう答えた。
 そう・・・、別に何もしていなかった。

 「なら・・・。」
 少年は続けた。

 


 


 
 


 「僕と付き合ってください。」

 
 




  

 ・・・俺は、唖然としていた。


 

       

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