Neetel Inside 文芸新都
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10のメモ帳
命のメモ帳

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今からこのメモに書く文章は遺書になるかもね。
僕はそろそろこの世界よりいなくなるからね。
・・・・・とりあえずなぜこんなことになったか書いておこう。

僕の名前は馬傘 神明
昔からメモが好きでメモ集めをしていたんだ。
もう高校生なのにね。
この趣味は止まることはなかった。
あの日まではね。

あの日僕はいつものように文具店を探し回っていた。
なぜ探しているかって?僕はメモが大好きだからさ。新たなメモをいつも探しているんだ。
もうたいていの文具店は見てまわったからいろいろなメモを持っている。
ちっちゃいものからおおきなものまで、集めた数は1000以上、
これが僕の自慢なのさ。
お金だけはいっぱいある。
僕の祖先は大地主で金だけはいっぱいあるんだ。
だからこんな趣味を持ったのかもね。
おっと、話がずれた。話を戻そう。
今日は裏の路地を探し回っていた。
もう表の通りはほぼ探し回ったからね。
「あまりいい店はないな~」
とおもってたら1つの看板が見えてきたんだ。
名前は「Legend」英語が苦手な僕には読めなかった。
僕はその店の前に立った。そしてドアノブに手を伸ばす。
びりっと僕の中に電流が通った気がした。
僕はすごい力でドアを開けた。
店の中には一人の老いぼれ店主がいた。
店主はムッとした顔でこっちを向いた。ドアを思い切り開けたからだろう。
「いらっしゃい」
僕の体の中を通るような低い太い声で言った。

       

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