Neetel Inside 文芸新都
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僕はメモ売り場へと向かう。
そこには僕のメモノートの中に書かれていないメモが2つだけおいてあった。
おっと、メモノートの話をしていなかったかな。この中には僕が集めたメモのことが書かれている。
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 名前         店          ページ数    評価
・Pencilmemo   田中文具店     345ページ   ☆☆☆☆
・男         昭和横町       1000ページ  ☆
・石原工務店メモ 石原工務店     100ページ   ☆☆
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こんな感じだ。これが約30冊ありその総集編を持って僕は出かける。
そこには50音順にメモの名前が入っている。
何しろ1000個以上メモがあるんだから同じものを買わないように必ず調べるんだ。
さて話を戻す。そのメモにはこう書かれていた
「The truth」
相変わらず僕は英語がわからない。
けど一応英語、日本語順に並べたメモノートの中から最初の一文字「T」を探す。
Thiseudu
Thideuad
Thisedakl
・・・・・・・
ない・・・・な。
僕はその二つの同じメモ帳に手を伸ばす。
えっ!何で二つかだって?
それはひとつは保管用、もう一つは実際に使う用にさ。
あの店主と話すのはいやだけど仕方なく店主のほうに歩いていき僕はその二つのメモ帳をレジの前におく。
「ふぁい?あ~これ?買うの?」
当たり前だ。買わないのに何の因果がありこの前におかなくてはならない。
「あっ。そうです。」
「ほいほい・・・・。」
僕は財布を出して精算が終わるのを待つ。
「・・・・・・二つで10万円ね」
「えっ!」
僕は思わず声を上げてしまった。けどそりゃそうだ。たった二つのメモ帳で10万円。声を上げるのも当然だ。
「かうの?」
「・・・・・・・・・・・。買います。」
ここまで出されると逆に僕のメモ帳集め野郎の血が騒ぐ。
あいにく金はいっぱいあるので(といってもぴったり10万円しかなかったが)このお金も出せる。
「あいよ。このメモ帳には特別な力があるからね。めったなことを書くんじゃないよ。」
「??」
「わかったね?」
「あっ、はい」
一瞬この親父何言ってんだ。とおもったがついつい返事をしてしまった。
僕は店主からメモ帳をもらい店から出た。
「まいどあり~。」
店主はそういった。が返事をする筋合いもないので返事はしない。


続く

       

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