Neetel Inside 文芸新都
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ファッキングパパ
七発目 お家で、少女と芽衣とファッキングパパ

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 豪奢なつくりの家の車庫の中で、車が停車した。
 その車から、中年男性とセーラー服の少女が降りてきた。



 少女の右手には学生鞄とは別に、どこかの店で何か買ったのか、ビニール袋が握られていた。
「パパ、芽衣。大人しくしてたかなぁ……」
 少女が不安げな声で、中年男性に目を向ける。
「うぅむ。家を出る時は、ベットの上で大人しく寝てたが……」
 中年男性の顔も、不安に歪む。
「もともとは優しい子だったんだよ、芽衣は……」
 苦虫を噛み潰したような顔で、中年男性が言う。
「うん、知ってる。芽衣、小さかったころ、私と一緒によく遊んでくれたもん」
 昔のことを思い出したのか、少女は遠い目をして地面を見ている。
「まぁ、最近はちょっと自律神経が不具合を起こしているだけさ。じきに元通りになるよ」
 「さぁ」と中年男性が少女の背中を押して、家の中へと足を進めた。







「ただいま……」
 少女がリビングに言葉を投げかける。
 中からは返事はなかった。
 それどころか、部屋の電気すら点いてはいなかった。
「芽衣? ……いるの?」
 そう言って少女は部屋の明りをつけた。
 パッと部屋の中に水銀灯の白色光がともり、リビングの様子を照らし出す。
 リビングにはテーブルと、大人が四人並んで座っても十分な広さがあるソファ、大きなプラズマテレビ、観賞用植物があった。
 しかし、照らし出されたそれは、何者かが暴れたということを如実に物語っていた。
 テーブルには砂糖やドリップコーヒーの豆が、床には倒された観賞用植物が砂を撒き散らしてあったのだ。
 ソファのところどころにも、切り裂かれたような後が見受けられた。
 中年男性の男が、セーラー服の少女に続き、リビングへと入ってきた。
「あぁ、これは酷い。また、芽衣か……」
 声色には絶望と焦燥が混じっている。
 その時、ソファの裏で何かが動く気配があった。
「芽衣!」
 セーラー服の少女が駆け寄る。
 果たして芽衣は、ソファの裏でうずくまる様にして、横になっていた。
「芽衣! また、暴れたのね! もう、もうこんなことやめてよ!」
 少女の声はリビング中に響き渡った。
 芽衣の暴れた痕跡の残る部屋に、殺伐とした空気が流れる。
 中年男性も芽衣の前に、足を進めた。
「クリステール。そのビニール袋をくれ」
 そう言われ、セーラー服の少女はハッとして立ち上がり、中年男性に右手のビニール袋を渡した。
「……おい、芽衣。これ、いつものやつだ。」
 そう言うと、中年男性はビニール袋から白い粉が入った、透明な袋を取り出した。
 今までだるそうにうずくまっていた芽衣が、それを見て体をピクリと動かした。
 刹那、芽衣の腕が中空を切り裂いた。
 中年男性が手にしている袋を、ひったくろうとしたのだった。
 しかし、うずくまったまま伸ばした芽衣の手は、袋へは届かず中年男性の二の腕をかすめた。
 シュッという、皮膚を引っかく音がなった。
「うっ。イタっ」
 中年男性の二の腕の皮膚がささくれ、そこから赤い鮮明な血が滲み出してくる。
「パパ!」
 セーラー服の少女は驚いて、とっさに芽衣の体を床へと押さえつける。
 それに抵抗するように、芽衣は暴れた。
「パパ! 早くそのクスリを芽衣に!」
「わ、わかってる!」
 そう言うと、中年男性はポケットからハンカチを取り出し袋を開けて、その上に白い粉を出した。
 そのハンカチを丸め、芽衣へと差し出す。
 芽衣は興奮を抑えきれない面持ちで、差し出されたハンカチに顔を近づけた。
 次の瞬間、興奮のあまりに芽衣が声を上げた。






































 








「ニャーン!!」
「ふぅ、マタタビをやるにも一苦労だよ……」中年男性は嘆くように言った。

       

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