Neetel Inside 文芸新都
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「なぁ聖ちょといいか?」
「ええ。どうしました理さん」
俺は今現在この状況について思考中である。
俺は今どこにいる? 
公園だ。
俺は今何をしている? 
ベンチに二人で座っている。
俺はどこに行くつもりだった? 
一応買い物だ。
俺と聖は今どうなっている? 
弁当を食っている。
「どうしました? 理さん余り美味しくなかったですか?」
「いや、そう言うわけでもないんだが」
この弁当は手作りである。勿論聖の。
うまい? と聞かれたら十人中十人が何これプロ? というだろう。
それくらい上手い。美味いのだが。
「そうですか。それでは。あーん」
「いやいやいやいやいやいや。おかしいだろう」
「赤ちゃんにするのが夢だったんですよ。理さん赤ちゃんみたいだからシミュレーションに良いかなとか思ったり」
さいですか。なに? おれは赤ん坊以下と!?
まぁ同でもいいんだけどさそんなことは。
「なぁ、買い物行こうぜ。俺腹いっぱいなんだよ」
「そうですね。いきましょうか」
俺はなんとか危機を脱出した。
もし弟の友人とかに見られたらやばいからな。普通に死ぬぞ。聖が。

       

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