Neetel Inside 文芸新都
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「兄さん!」
勢いよく部屋のドアが開き俺の目の前にまで来る。。
「兄さん。大好きです。結婚してください」
「無理に決まってるだろ」
興奮した様子だが俺は冷ややかにかえす。
「家族だから!? そんなの関係ない……!」
「よく考えろ。落ち着け」
じりじりと後ろに後退するがもちろん壁しかないのでぶつかってしまった。
「兄さんがそんなに嫌なら好きになってくれなくてもいいから……好きにしてくれるだけでいいから」
「だから落ち着け。よく考えろ。考え直せ」
後ろは壁。もう逃げる事は不可能。じりじりと近づいてくる。
「兄さん……好きだよ兄さん……!」
「お前は男だろうが!」
そう、今俺に襲いかかろうとしているのは俺の弟である。
弟は何故か知らんが俺のことが好きである。
俺は妹が好きなんだっ! なんてことはいえない。こいつが妹を殺しかねないので。しないと思うけど。
「兄さんっ!」
「貴方は男なのよっ!!」
俺に飛びかかろうとした瞬間扉側から怒声が鳴り響く。
「ちゃんと男の子らしくしなさい! そしてお姉ちゃんを襲いなさい!!」
部屋に飛び込み凄い剣幕で弟に詰め寄ったのは姉。
姉は何故か知らないが弟を溺愛している。
しかし何故か弟は俺に惚れたのだ。
弟は男の子というよりは男の娘という容姿であるが俺は男なんかには欲情しないし妹が好きなのだ。
毎日俺の部屋で修羅場を起こすのは辞めていただきたい。
最近はストレスの所為か胃が痛い。

       

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