Neetel Inside 文芸新都
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無事逃げ切った俺は公園で一休み中だ。
プルルルルルル
電話だ。いや、メールだけど。
聖からだ。
件名:暗号文
あーえっと。逃げ切れましたか?
いままでちょと私変でしたね。理さんは普通ですよね。
しかしそれにしても用意周到ですね。
ていうか部屋が壊れてましたけど何か在ったんですか?
色々大変そうですね。私が掃除しときましょうか?
まぁその、なんていうか頑張ってください。応援します。
スキー今度一緒に行きましょう! 今夏ですけど。
解けましたか? ちょと恥ずかしいです。
「なんじゃこりゃ」
意味わからん。暗号文?
なんつーか普通っぽい気がするけど。ちょと変な感じの文章ってだけで。
まさかこの中に弟の向っているところが記されているとか?
うーむ………・…………わからん。
「一応返信するか? まぁいいや」
はぁ。今日は暑いなぁ。
「兄さんみーつけたー!」
「げげっ! 見つかった」
全く。なんかいつもの俺らしくない一日だ。
まぁ、逃げ切らないと何されるかわからんしな。
拘束されて体要求されるかもしれないし。
す、末恐ろしい弟だ……。

       

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