Neetel Inside 文芸新都
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「お姉ちゃん買い物に行ったんじゃなかったの?」
軽くした打ちして姉の方に振り向く。
「話を聞いて戻ってきたのよ。盗聴器を仕掛けといて正解だったわね!」
初耳だ。
盗聴器を家族にって犯罪だろう。
あれ? 俺の部屋かもしかして。
けれど鍵は閉まっていたはずたが………いや、考えるのはよそう。

「ふふっ相変わらずお姉ちゃんは怖い事してるね。
僕は兄さんの望むように何でもできるよ……だからさ、しよ?」
「なんなの!? いったいなんなのよ!? 私が何のために毎日弟を可愛がってきたのよ! 何のために弟に他の女を近づけさせないようにしたのよ! 全部………全部この為だったとでも言うの!?」
日課の嘆きを終えた姉はいつもどおり俺をギロリと睨む。
弟は愛も変わらずうっとりとした目でこちらを見つめている。
頼むからこれ以上俺を巻き込まないでくれ。俺は妹が好きなんだ。
「私の弟を返してよっ!!」
「兄さん! 僕のはじめてを貰って♪」
やめろよッ! 俺は妹が好きなんだから!! お前らはどうでもいい気持ち悪いだけだ!
ちなみに妹は姉が好きだから困ったもんだよ………………ハァ。

       

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