Neetel Inside 文芸新都
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そもそも私が理さんを理さんと呼ぶようになったのは中学生になったときからだ。
私は父が日本人で母がイギリス人のハーフだ。
母の血を強く受け継いたのか日本人とはいえない外見だ。
その所為で私は幼少期からいじめられた。
誰かに会うのが怖くてけれど誰かと遊びたくて。いつも一人でブランコをこいでいた。
私を見た人は等しく変な髪とか変な目といった。
だから私はいつも大きな麦藁帽子を深く被っていた。
いつものように一人でブランコをこいでいると風で帽子が飛んでしまった。
私より少し背が高い男の子が帽子を拾った。。
「ねぇ一人で遊んでいて楽しい? 僕と一緒に遊ぼうよ」
「私と? 変な目と髪なのに?」
「そう? 綺麗で僕は好きだけど」
それが私と理さんの出会いだった。
初めて綺麗と言われた。
私の初恋はこのときから始っていたのかもしれない。

       

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