Neetel Inside 文芸新都
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「HAHAHAHA。理君って本当に怖がりだねぇ」
「いや、本当にいたんだって!」
さっきから何度も言っているが全く信じてくれない。
まぁ、俺も逆の立場だったら信じないけどさ。
けど本当に見たんだから仕方ない。
「あの……私は信じますからっ」
物凄く同情されているよね。
目が憐れみに満ちてるもん。
「兄さんジェットコースター行こうよ」
「理さん観覧車行きましょう!」
「くっくっくっ。お化け屋敷に戻ろうよ」
もうやだ。俺はね家でごろごろする予定だったのに。
帰りたい。物凄く帰りたい。あと誰か殴りたい。
特にさっきから俺の下半身におしりを押し付けている弟を。
「なぁ皆今日はもう帰らないか?」
「いいえ。観覧車に乗るまで帰りませんよ私は!」
「僕は兄さんがそうしたいなら別に良いよ。兄さんと居られればそれでいいからね」
弟よ。俺は少し感動したぞ。なんて優しい弟なんだ。
けれど擦り付けるのはやめてくれ。感動が一瞬にして冷めたぞ。
「HAHAHAHAHA! 冗談言うなよ理君。宴は始ったばかりだぜ!」
何故この人は遊園地後時でこんなにテンションが高いんだろう。
中学生のノリだよこれ。精神年齢絶対中学生だよこの人。
「うざいんだけど」
「すいませんでしたぁっ!」
弟の一言に全力で謝る従兄ってさ見ていて悲しいんだ。
あと、周りの目が物凄く哀しいんだ。痛い。
「と、とりあえず観覧車なら平気ですよね理さん?」
「うん。そうだね観覧車は兵器だね」
「じゃあ行きましょ!」
話があっているようであっていない気がする。
あんな高いところに昇るだけのものが何がいいんだろう。
絶対あれき恐怖心を仰ぐためだけに作られたに違いない。アメリカの策略に違いない。
「行きましょう!」
手をとられていく。「じゃぁとりあえず舐めろよ」と言われて従兄は弟の靴を舐めている。
とりあえず帰りたい。


       

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