Neetel Inside 文芸新都
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----☆----理視点----☆----

顔を少し染めて目をそらしながら言う。
わかってるぞ。弟の事だろ。
「ああわかってる」
「えっ!? わかってたんですか?」
驚いた感じでぱっと俺を見る。
「ああ。なんとなくだけど気づいていたよ。何かして欲しい事とか在るか?」
「ええっといきなりそんなこと言われても……OKと受け取っていいんですか?」
なんかよく分からんが躊躇いがちに言う。
ああもちろんだよ。姉は手強い恋敵かもしれんが頑張れよ。
全力で応援するぞ。
「もちろんだ」
「じゃ、じゃぁ、キ……キスとかしたいです」
顔を真っ赤にしてやっとそれだけ言う。
そんなに照れなくてもいいと思うんだが。まぁ聖は前から照れ屋だったしな。
弟なら簡単だと思うぞ。味噌汁美味いと言うって事は全然いける。むしろチャンス!
「ああ。別にその程度ならいつでもいけるんじゃないか? そこからどんどん仲良くなっていってさ!」
「えぇ! キ、キスの後デートとかも普通にしてくれたりするんですか! 二人きりで!?」
「んーうまくいけばできるだろうな。けど少し難しいぞ弟だしなぁ」
「そ、そうですか……けどし、したいなぁーなんて……」
上目遣いで俺を見ても……それは弟にすべきだぞ。
練習か? なら心配いらん。十分すぎるほどだぞ。
「まっ心配ないさ。大丈夫いけるって!」
「そ、そうですよね!?」

       

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