Neetel Inside 文芸新都
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朝目覚めたのは不快な音と感触だった。
「はぁはぁお兄ちゃん……!」
「はなれろ、抱きつくな。匂いをかぐな」
布団に潜り込んでいる弟を引き剥がして素早く距離を取る。
なんか最近は朝たたない。まさかとは思うが…………いや、ないだろ。ないよな?
「大丈夫だよ兄さん。まだ僕はしてないよ」
「これからするつもりだったのかよ!? 早く部屋から出てけ」
ぶつぶつ文句を言いながらも部屋を出たが視線を感じる。
ドアの隙間から俺の事を弟が見ているのだが全くもって不快である。
死角を使って着替えて部屋を出るとティッシュが転がっている。
「兄さんの想像したらつい」
別に慣れはしないがいつものことなので無視して居間へ向う。
今日は珍しく姉は居ない。
多分姉の布団に妹が潜り込んでいたのだろう。またはずっとドアの前でたっていたとか。
まぁそんなことだろう。俺の所に来たのが弟ではなく妹だったらどんなに幸せか。
いろいろ考えながら席につく。俺と父さんと母がいる。
弟はまだやっているのだろうか。放置プレイだどうのこうのと馬鹿としか思えない。

       

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