Neetel Inside 文芸新都
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~~~昨夜~~~
死にたい。
けど、現実逃避の前にすべき事がある。
「いやいやいやいやいやいや! これは棒だ。ただの棒だ!」
「棒より全然やわらかいですよ」
何とかして言い逃れなければ。
俺のこれからの人生に関わってくる。
「柔らかい棒なんだよ! 抱き枕みたいなもので!」
冷静に考えるとますます危うくなるだけだなこれ。
男なら堂々とすべきか?
いやいやいやいや。
そんなことしたら翌日にご近所さんとかに絶対言われる。
「あらーあの人が従妹に夜這いかけた人ですって?」
「やーねー。若いのはいいけど自重してほしいわ」
「「おほほほほほ」」
見たいな感じになるに違いない!
とか色々と考えてたら急に愚息に快感が!?
「なんか不思議な感じですね。熱いって言うか……」
さ、触るな。やめてっ!
あっ、気持ちいい……とかじゃなくて!!
色々マジでやばい。
「うわぁ……すごい……ぉぉ……!」
やめっ……さするな!
と、思った瞬間俺の愚息は空気にさらされた。
ようは、生です。
「ひ、聖やばいから。色んな意味でほんとヤバイから」
「うへへへー」
親父みたいな笑いするな!
うわぁああ! やめてぇ! これは基本そっち路線に行かないよ!
わかんないけど。
「上下にこするとびくびくするんですねー。ふむふむ」
「……………」
俺はただ必死に集中した。
我慢だ。我慢しろ。
負けるな、闘え。俺ならできる。
「息子よ……耐えてくれ……」
「えっ? 何か言いました?」
何も言ってません。
強いて言うっていうか強いて言わずともやめてくれ。
「うーん? こうするとどうなるんだろ」
さっきまで、弱弱しくだったが、少しずつ強めになっていきなんか物凄く丁度いい強さになった。
いじめだよなぁ。絶対。
聖は反応をするたびに感嘆の声(?)を漏らすので、どっちかっていうと純粋に興味があるみたいだ。
けどこんなもんに純粋になっても困る。


       

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Neetsha