Neetel Inside 文芸新都
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「おいどうした理」
「な、なんでもない」
友人A(これからa)の声で我に帰った俺はどきどきしながら木陰を見た。
弟が見てる。俺が気づいていると言う事はばれていなさそうだが。
じぃーと見ててマジで怖い。いつから見ている? いつからついてきてた?
頭が痛い。非常に頭が痛い。
ゴルゴ13に狙われている気分だ。いつでも撃てるんだぜとか言われてる感じだ。
そんなこと言わないとおもうけど。
「どうしたの? 熱中症?」
「あっいや。なんでもない」
同級生の美希が心配そうに俺の顔を見る。浴衣姿が凄く似合ってる。
美希は幼稚園の前からずっと一緒の付き合いだ。
簡単に言うと幼馴染だ。
「あははっ! どーでもいいけどwww早く行こっwwて感じですぁwww」
この妙にテンションが高いのは友人B(これからb)である。すぁってどう発音するんだ?
物凄く煩い。扱いが既に脇役なんだから自重して欲しい。
「まぁいいや。早くお祭りいこ」
「ああそうだな」
そう。今日は夏祭り。
楽しもうじゃないか。今日くらい忘れよう。うんそうしよう。
「んじゃいこうぜa―――ひっ!!」

       

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