Neetel Inside 文芸新都
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「んーおいしっ♪」
今俺の隣にはりんご飴をほおばっている美希がいる。
ちなみに二人きりだ。弟と聖の姿は無い。なんとかまけたみたいだ。
bの提案で二人ずつ行動する事になった。
「あれww二人ずつで行動した方が良いと思うんだけどぁwww」
相変わらずウざいがまぁ二人きりの方が弟たちを撒くのも簡単というものだ。
俺の読みどおり上手くいった。
後は楽しむだけだな。
「なーんか元気無いよねさーくん。なんか上の空って言うかさ」
「そ、そうか。まぁ今から楽しめば良いだろう」
そういうと、んーそうだねぇと言って笑いながらりんご飴二個めに突入している。
りんご飴何個食べるつもりだろうか。
「んーおいしー♪」
「ほんと好きだな。美希は昔から好きだよな」
おおっともう3個目です。はやすぎるだろ。
「そうだね。でもさーくんも好きだったよねー。食べる?」
そう言ってさっきまで舐めていた飴を口元まで近づける。
食えとそう目が言っている。けどさ。それはあれだ。
間接キスになる。
「いやーあれだろ。さすがに色々と」
「別にさーくんなら気にしないよ。ほらほら」
うっ、ていうかこいつ絶対楽しんでる。
だって凄いニヤニヤしてるもん。
いじめだよなぁこれ。いじめだよ。
「んもー男の癖に根性ないなぁ」
「いや、根性とかそういうの関係ないだろ―――」
「えいっ♪」
そういい終わろうとした瞬間りんご飴を無理や陸地に入れられた。
「ちょおまっ」
「私が食べてたりんご飴をそんなにほおばるなんて……」
顔を赤らめて言うな! お前がやったんだろうが!
まったく。なんか調子狂うな。
捨てる訳にもいかないので食べる事にしよう。

       

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