Neetel Inside 文芸新都
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「あららwwおねむの時間ですぁwww」
「おいぃぃぃ!! 何しちゃってんのぉ!?」
ドゴッォォってした! ドゴッォォって!
弟は地面に頭が刺さってる。
やばい。なんか辺り一面にひびが入ってる。けど頭から血は出てない。
「大丈夫。血は出てないから死んでないよさーくん」
「いや、そうだけど! ドゴッォォ! って! しかも血出て無くても脳震盪だよ! 死ぬよ!」
ずぼって音がしたので弟の方を見るとbが弟を肩に担いでどっかに行こうとしている。
ずぼって……なんだよ。
「どこいくのbちゃん!」
そのままどこかに行こうとするbに声をかける美希。
「この先に絶景の場所があるからね。二人で行ってきな、ねっ」
高いソプラノの声で、こちらを振り向いて白い歯を見せてにこっと笑う。
俺はその顔を見て惚れた………って、俺には既に美希が居るから!
「ん? ところで何してんの美希」
美希は俺から聖を剥ぎ取っている。
なんか聖は爆睡モードだ。
「んー? 投げるの」
「は?」
俺がそういったときには聖は宙を舞っていた。
それをbがキャッチ。
「頼むね光ちゃん」
「んぁwww」
すでにbはいつもの状態に戻っていた。
っていうか名前光って言うんだ……。
名残惜しいなぁ。あの笑顔又見れないかなぁ……って、俺には既に美希がいるから!
「ぬぁあああ!!」
「どうしたのさーくん」
頭を抱えて蹲る俺を不思議そうに見ている美希。
正直くる。精神的に。ていうかお前の事だよ。
「ていうかbちゃん力持ちだよねー」
「なんで光って呼ばないの?」
「んんーなんとなく」
なんとなくねぇ。
まぁいいか。
「早く絶景ていう場所にいこーよさーくん」
「あ、ああ」
初恋の人かも知れない。
「好きだ……(光)」
「えっ! 私も好きだよ(理)」
「そっか」
「うん」
会話終了。
俺たちは光が教えてくれた場所へ向った。

       

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