Neetel Inside 文芸新都
表紙

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「理さん誰か来ましたよ」
「ぬぁ。聖代わりに出てよー俺いないっていっといて」
ごろごろ部屋で漫画を読みながら返事をする。
「……私正ヒロインだと思うんだけどなぁ。扱い酷くないですか」
よく分からん事をブツブツ言いながら聖は扉を閉めた。
聖が部屋を出て二秒後がちゃという鍵をあける音がした。
ん? 2秒で玄関までいけるはずなど無い。
それから聖の悲鳴が聞こえた。
「きゃーーー!」
「うわああああ!!」
もれなく弟の悲鳴付だ。
って、弟までがびびるって美希しかいないなぁ。
「さーくん大好き!」
「どうしてかぎ持ってるんだ?」
とりあえず聞いておく。
すると美希はふんっと鼻で笑った。
「私を見くびっているようなんだね。私は巫女だよ!? 合鍵を作るなんて造作ないけどめんどくさいから「美希ちゃんの七つ道具☆」をつかってあけたのさ!」
ふーん。既にソレは巫女じゃないよね。
泥棒だよね。どうでもいいけど。
「で、なんで家来たの」
「え? きまってるじゃん。子作りだよ子作り」
そうかならしょうがないな。
って、は? なんていった?
子作り? マジに言ってるのかこいつ。
「あー、あーあー。ちょと待て。なんでいきなり?」
「いきなりじゃないよ。実はもうぬれぬれでさ! なんていうかスタンバイOK?」
……へ、変態だ―!
変態。ん? またか。やっぱり俺の周りには変態しかいないのか。
俺はもう変態から足を洗ったんだ! 信じてください啓二さん!!
「はいはい。冗談言ってないでさっさと用件言え」
「はいはい、ズボン降ろして下ろして」
いや、こいつ。
真面目? いや、目がマジだ。
「いや、あれだ。あののーえっと。お、俺さっきエロゲーで抜いたから!」
何言ってんだ俺!?
「んーいいよ別に。エロゲーでやってたこと私がしてあげるよ!」
何言ってんだお前!?


       

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