「さーくん、みーつけた」
「うわぁぁあ!!」
体制を崩して転びそうになるも何とかたてなおし林の方向に逃げる。
とりあえず障害物の多いところに行ってやり過ごそう。
幸いあいつとは50m以上はなれている。
「さーくん待ってってば」
「ひぃゃーーー!!??」
美希が突然俺の隣にワープした。
「私は巫女だからっ……」
「うわぁ!」
咄嗟に美希の顔面を肘打ちして逃げる。
が、奴はイナバウアーと呼ぶべきだろう。
マトリックスだったらとまるはずだが美希は上半身を仰け反らしたまま走っているのだ!?
「つ、捕まえるのならさっさと捕まえればいいいだろう!?」
「分かってないなぁ。逃げるさーくんを心身ともに追い詰める……ああ最高!」
「!!」
なんだこいつは!?
「さぁ、お逃げ! 愛の狩人こと巫女の美希が追い詰めてあげる!」
「びゃぁぁああああ!!」