Neetel Inside 文芸新都
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俺が朝起きて一番最初に聞いたのは目を覚ましたぞって言った父さんの声だった。
「は? 俺起きてるけど」
今何時だろうと時計を見ると3時30分。
今日学校だぞ。何考えてんだよ。
「父さん。俺今日学校なんだけど。2時間しか寝てないんだけど」
「いや、だから起きたって」
他に誰かいるのかと周りを見渡すが誰もいない。
いつもはいる弟すらいない。
姉? 妹? 妄想じゃね? 彼女たちは去年結婚したよ。妄想だよ。
「弟はどうしたの父さん」
一番注目すべきはここだ。
弟がいない。何故?
毎日といって良いほど弟はいる。というか、寝てる。
けど一度も襲われてないから不思議だぜ。
「病院だよ」
「病院!? どうしたの?」
「だから、目を覚ましたんだって。光さんがね」
「それ早く言えよ屑野郎!!」
怒鳴ってすぐ着替えて家を出た。
秒間2秒。美希に近づけた気がする。
腰を抜かせている父さんが見えたけど無視。
「教えてくれてありがとう父さん!!」
そう叫んでバイクをにまたがる。
ここから病院までバイクで行けば5分もかからないだろう。
まぁ、凄く煩くなるから近所迷惑になるけど。

       

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